絹について、歴史をちょっとご紹介。
養蚕の歴史は古くて、6,000年前の中国ではすでに確立されていたそうです。
日本では、弥生時代には絹製造の技術が伝わっていたとされていますが、
品質ははるかに中国産には及ばなかったようです。
品質が改善しはじめたのは江戸時代に入ってからで、
江戸中期にようやく中国産と遜色ない品質までこぎつけたといいます。
しかし、太平洋戦争で輸出先(アメリカ)を失い、
食糧難で桑畑を田畑にしたりで壊滅状態になりました。
そして戦後の蚕糸業復興も上手くいかないなか、
安価で量産しやすい石油化学工業と出会うことで、
養蚕の長い歴史と技術をあっさり捨ててしまいました。
ナイロン製ストッキングの絶大な人気がそれです。
戦時中にはアメリカで開発されていたそうです。
これがさらに人体と環境にも大きなツケを残すことになるのです。
石油製品から少しずつ溶け出す成分は
アトピーやアレルギーの原因にも考えられ、
さらに将来どんな影響があるのかは予測が難しく、
環境問題に至っては、
マイクロプラスチックのようにもう止めようのないレベルまで来てしまったものもあります。
一生物である私たちは、やはり自然の恩恵を受けるのが
安心で健康にも美容にも良いのですね。
食糧難を見据えた昆虫食も、
生態系の底辺(=数が膨大)を頂くのは良いアイデアかもしれませんが、
まずは自然を増やして虫たちを増やすのが順番だと思います。
コオロギは縄張り意識が強いので密飼い(養殖)ができません。
性格を変えるためゲノム編集をしているといいますから
人体や生態系への悪影響は未知数です。
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