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執筆者の写真日比 アキコ

「背中が張る」原因は人によって違う?

更新日:2022年8月29日

こんにちは。


キレイと健康はイコール。


姿勢美人を目指せ!


入間市の"ヨガウィング&整体シルク"の日比アキコです。




背中の筋肉
背中にはたくさんの筋肉があります


「背中が張って辛い!」


というお客様、多いです。


背中といっても範囲が広いのですが、


だいたい"まんなか"あたり、肩甲骨下角から腰椎1~2番あたりで起きる張り、痛みがあると


「背中が張る」「背中が痛い」「背中が苦しい」という方が多いようです。



さて、どうして痛いのか?というと



簡単に言えば"姿勢"が問題なのですが、


おもに次のような筋肉の疲労が関係しています。


・腕と関係した筋肉(肩や肩甲骨からつながっている)


・腰と関係した筋肉(骨盤や股関節からつながっている)


・肋骨と関係した筋肉


・背骨を支える筋肉


これらの筋肉の片方の付け根が、ちょうど背中の"まんなか"あたりに集中しています。


実は背中って、上図のように何層も筋肉が重なっているのです。


動きと背中の筋肉
腕を動かすと動く筋肉の一部

ヨガのお教室で、腕の体操をすると「背中が温かくなる」と皆さん言われますが、そのとおり!


肩甲骨からちゃんと腕を動かしていると、肩甲骨から背骨につながった筋肉が動き、背中が温かく感じるのです。


図は腕を挙げたときに動く筋肉の一部です。


一部だけでもこんなに広範囲!




でも大体の方が、日常の動きで、つい使いやすい前側の筋肉を使ってしまいます。


そうすると猫背の形、背中が丸まって、肩甲骨が外に広がり、


腕も前に(肩が巻く)なり、背骨側の筋肉がずっと緊張状態に。


"引き戻したいけど戻せな~い!"と、休むに休めない過労状態になって、張ったり、痛くなったりするのです。



きちんと背中側の筋肉を使っていれば、背中側を引き寄せる力ができ、


肩甲骨を正しい位置にとどめておくことができますが、


前側ばかり使っていると背中側の力がなくなり、肩甲骨が広がりやすくなるのです。




だからヨガ教室では背中側の筋肉を鍛えるため、背中を意識しながらの腕を使う練習をしているのです。



また、例えば、


膝が痛い人も背中が張ります。(そんなことない、と言う方も、施術をすると痛いことに気がつきます。体は、何カ所も痛いとしんどくなるので、気を使ってくれているのです。)


股関節の内側の筋肉
股関節の内側の筋肉

膝の痛みは股関節の位置の狂い(下がったり外に動く)から生じるのですが、


股関節(大転子)とつながった筋肉が、骨盤を内側からも外側からも引っ張ることになります。


簡単に言えば、腰を引き下げられ、結果腰が丸まる、すなわち姿勢が悪くなるのです。


背骨から骨盤からつながった筋肉が"これ以上下がらないように!"と頑張って、過労状態に。


結果、背中がつらくなるのです。



だいたい、背中を丸めた格好をするだけでも背中が疲れてきますよね?


背骨を支える筋肉にとって、この背を丸める形は上下から引っ張られて力学的にきついのです。



こうして、いろいろなことが原因で背中が張るのです。



さて、


頑張っている筋肉を緩めてあげれば楽になるけれど、


頑張っている「原因」を解決してあげないと、何も変わらないことはおわかりですか?


そこをほぐしてしまっては、筋肉が"休んでいる場合じゃない!もっと頑張らねば!"とさらに硬くなってしまうのです。


楽になっても繰り返す痛み…は、これが原因。


きっちり原因を見極めて、その原因を解決することが大切なのです。












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